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2021新作 オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オートマティック」にブラックセラミックの34mmモデルが登場


オーデマ ピゲが、今回初めてオールブラックセラミックのロイヤル オークを発売しました。このスタイリッシュな34mmのブラックモデルは、ピンクゴールドとのバイカラーの洗練されたコントラストを強調。どんな場面にもマッチするタイムレスなカラー、ブラックがお客様の装いを印象的に引き立てます。


洗練されたブラックの鎧
 オーデマ ピゲ サマーコレクションのインスピレーションは豊かな素材とカラー。新モデルのロイヤル オーク 34mmは最先端のテクノロジーと伝統のクラフツマンシップにより、ブラックセラミックという素材から新たなクリエーションの可能性を引き出しました。タイムピースの美しく仕上げた針はカラーコントラストと光のきらめきを演出します。

 ブラックセラミックの美しさはその複雑な加工プロセスから生まれるものです。このために新たな製造プロセスと手仕上げの工程が開発されました。34mmのロイヤル オークコレクションに登場したこの素材の組成と製造工程は、ロイヤル オークの全体的プロポーション、デザインコード、仕上げの技術を尊重しながら、この小さなサイズに適応させることが必要でした。

 このセラミックは酸化ジルコン(ZrO2)パウダーと特別のバインダーを混合させ、高精度の多くの機械加工を経て完成します。セラミックの正確な組成はマニュファクチュールの企業秘密とされています。色素は製造工程の前にパウダーに加えられ、素材自体の色となります。部品は1400℃以上の炉で焼結させた後に最終的な色となります。色素は熱の変化に非常に敏感なため、全ての部品を完全に均一の色に仕上げることはかなりの難題でした。

 全ての部品はプレポリッシュとプレサテンブラッシュを施した後に、マニュファクチュールのトレードマークでもあるサテンブラッシュとポリッシュ面取りを手作業で行います。軽量で耐久性が高く傷がつきにくいこの素材は鎧のようにムーブメントを守ります。丹念な手仕上げのケースとブレスレットが繊細な光のきらめきを演出します。

 緻密な深みを放つブラックセラミックをピンクゴールドのアクセントが引き立てます。ベゼルをケースにしっかり固定しているのは 18Kピンクゴールド製の8個の六角形のビス。丁寧な手作業で仕上げられ、そのカラーが洗練されたタッチを添えます。



控えめなエレガンス
 ロイヤル オーク タイムピースはブラックの「グランドタペストリー」ダイヤルを組み合わせています。18Kピンクゴールドのアワーマーカーと針がバイカラーデザインの魅力を控えめに放っています。

 ロイヤル オークのトレードマークの一つであるダイヤルのギヨシェ模様は、現在はもう時計学校でも教えていないメゾンの伝統のノウハウにより加工される貴重なもの。ダイヤルの薄いメタルプレートに小さな四角を彫り込むのは、1970年代にさかのぼる彫版機械。これにより独特のパターンのモチーフが彫り出されます。薄いプレートから素材を小さなダイヤモンド形に彫り抜くことにより、四角の模様がタペストリーのようになめらかにきちんと並びます。器用な手先と正確さが必要とされる工程です。


どんな機会にも重宝
 自動巻きキャリバー5800は2020年に発表されたロイヤル オーク 34mmのために考案されたものでパワーリザーブは約50時間、5気圧防水です。ウォッチのチタンサファイアケースバックから、メカニズムの一部と特製のピンクゴールド回転錘を見ることができます。伝統に従い、ムーブメントは「コート・ド・ジュネーブ」、サーキュラーグレイン、そしてサテンブラッシュ、サンレイブラッシュで仕上げられています。



ファッショナブルな最新のセラミック
 オーデマ ピゲの最初のセラミック製外装部品は1980年代後半に登場しました。1986年頃のフ ェミニンなバンブーコレクションでは、バイカラーブレスレットにダイヤモンドセットのゴールドとセラミックのリンクが使われていました。この時のセラミックにはレッド、ホワイト、ブラックがあり、ダイヤルの色使いはセラミック部品に色を合わせ、タイムピースのバイカラーデザインを演出しています。

 ブラックセラミックは10年ほど後に戻ってきましたが、スタイルは全く変わっています。2000年代の始め、宇宙工学や自動車産業のような技術分野にインスパイアされた新素材と合金が時計製造に使われるようになりました。ロイヤル オーク オフショア、そしてロイヤル オーク コンセプトコレクションはこれらのハイテク素材を展開する最高の舞台でした。2006年にマニュファクチュールはロイヤル オーク オフショア ルーベンス・バリケロ クロノグラフ IIを発表。これはオーデマ ピゲが初めてベゼル、プッシュピースとリューズをブラックセラミックで揃えたウォッチです。自動車の世界にインスパイアされたこのタイムピースは、ホワイト、ブルー、カーキなどのカラーベゼルを採用し、新たなスポーツウォッチの世代をリードしました。2009年、オーデマ ピゲはスレンダーな手首向けの37mm ロイヤル オーク オフショアを発売しました。このモデルはフォージドカーボン®ケースに、フェミニンな雰囲気を添えるダイヤモンドセットのブラックセラミックベゼルを組み合わせていました。

 2011年にマニュファクチュールはもう一歩進め、初めてケース自体をブラックセラミックとしたロイヤル オーク オフショア アーノルド シュワルツェネッガー ザ レガシー クロノグラフを発表。優れた耐久性を持つこの48mmの究極のウォッチは、大胆で洗練された独特のスタイルが印象的です。

 ブラックセラミックの洗練されたスタイルは、2017年にロイヤル オークコレクションに初のオールブラックセラミック ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー(41mmケース)の登場でさらに注目されました。オーデマピゲ 時計修理マニュファクチュールでは初めて、完全にブラックセラミック製のブレスレットが実現し、コレクションのスタイルと仕上げの技術を新たな次元に引き上げたのです。一年後にはホワイトセラミックのバージョンが続きました。その後、ブラックセラミックのロイヤル オーク コンプリケーションモデルが続きます。ロイヤル オーク トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク(2018年)、ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク(2019年)、ロイヤル オーク トゥールビヨン エクストラ シン(2019年)、そしてロイヤル オーク ダブルバランスホイール オープンワーク(2020年)が発売されました。

 今日、34mmのブラックセラミック ロイヤル オークは、スレンダーな手首向け、ハイテク素材とタイムレス シックという魅力を備えたマルチファセットの機械式タイムピースという市場を切り開いています。

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