2005年に誕生したセイコー ガランテは、“自己の解放”をコンセプトに、国産時計では稀少な大胆な個性とストーリーを感じさせる世界観に磨きをかける。センシュアルでラグジュアリーなスタイルは大人の男心を秘めている。
どんなにワルぶっていても性根は優しかったり、あるいは大人しい外見にもかかわらず、内には大いなる野心を秘めていたり。単純なようで複雑な対極を、男なら誰でも併せ持つのかもしれない。そしてその振り幅が大きいほど魅力も増す。
「セイコー ガランテ」が示すふたつの個性はそんな男の理想像だ。
破壊の美学は新たな創造へとつながる
スプリングドライブ
「SBLA105」
建築物を想起させる、ケース4隅の円柱(エンタシス)は、ブランドのシンボルであるというだけでなく、外装パーツをつなぐビスとして、分解可能な構造にするための機能性を併せ持つ。そのうち3カ所にダイヤモンドをセッティングし、文字盤の上板にはマザーオブパールを採用。ムーブメントは独自機構のスプリングドライブを搭載し、高精度にしてGMT針と72時間のパワーリザーブ表示を備える。 数量限定50本。SSケース、44.9㎜径、スプリングドライブ。100万円/セイコーウオッチ ︎0120-061-012
SBLA105は、創世記の楽園をモチーフにした蛇とりんごのグラフィックをベゼルに配し、安寧の世界をイメージさせるデザインにあえてクラッシュを入れることで、破壊によって得る満足やエゴイズムを表現する。
多層構造の文字盤は、渦巻きパターンのギョーシェを施した下板を露わにし、中板と上板に大胆に入った裂け目が衝撃の大きさを演出。さらにえぐり取られたケースやひび割れたパターンを入れた風防など細部までこだわっている。
重なり合う2本の針は2人のシルエット
メカニカル
「SBLM009」
ワインレッドの文字盤は、中央に花形のギョーシェ彫りを施し、その周縁はレコードパターンを刻む2層構造になっている。“G”をモチーフにしたオープンワークフレームとダイヤモンドセッティングも美しいコンビネーションを見せる。24時間の目盛りとともに、Gと女性記号を象ったGMT針を装備し、それと同色のゴールドで統一された秒針は男性記号を表す。 セイコープレミアムブティックおよびセイコープレミアムウオッチサロン限定モデル。数量限定100本。SSケース、45㎜径、自動巻き。60万円/セイコーウオッチ ︎0120-061-012
それとは対照的なもう一本のSBLM009は、ブランド名の頭文字である“G”をグラフィカルなオープンワークで施した文字盤が万華鏡を思わせる。パネライ 時計 芸能人合わせ鏡のようなそのデザインは仲睦まじいカップルの姿のよう。さらに女性記号と男性記号をそれぞれ象ったGMT針と秒針のコンビネーションも微笑ましい。
さてこのふたつの個性のどちらにあなたは惹かれるだろう。それは普段隠されていた本音をさらけ出すことになるかもしれないし、あるいは自分にはないものへの憧れがその一本を選ばせるかもしれない。
いずれにしてもそれは男にとっての理想像であることに間違いはない。そして腕に着けた瞬間、いい男の理想と現実は一致するのである。