2021年3月に発表された、ヴァシュロン・コンスタンタンの新しいレディスウォッチコレクション「エジェリー」。そのラインナップに、18Kピンクゴールド製ブレスレットをまとったモデルが追加された。このブレスレットは、同社が“第二の肌のようになめらか”と表現するほどの自信作だ。
レディス専用コレクションだけあり、ダイアルの装飾や流れるような書体のアラビア数字、きらびやかなダイヤモンドなど、優雅な印象にまとめ上げられている。ヴァシュロン・コンスタンタン「エジェリー・オートマティック」。自動巻き(Cal.1088)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPG(直径35mm、厚さ9.32mm)。3気圧防水。424万円(税別)。
なめらかなピンクゴールドのブレスレットをまとう「エジェリー・オートマティック」
2020年3月、ヴァシュロン・コンスタンタンから発売された「エジェリー」は、オートオルロジュリーとオートクチュールのふたつの世界観を融合させた新しいレディスウォッチコレクションだ。今回そのバリエーションとして、18Kピンクゴールド製ブレスレットをまとったモデルが追加される。エジェリーコレクションを特徴づけているのは、オフセットされた日付表示、ダイアルの中央と外周部に施されたプリーツ模様だろう。
オフセットされた日付表示は、同社のデザインコードを踏襲したものだ。日付の数字をひとつ飛ばしで奇数のみとすることで余白を作り出し、実用性を確保しつつ全体のデザインに調和させている。
オフセットは、同社が19世紀初頭より大切にしてきたデザインコードである。7時から9時位置にかけてあしらわれたブランドロゴと、日付表示、そしてムーンストーンを冠したリュウズは一直線になるよう配置されており、アシンメトリーながらも調和するよう考えられたデザインとなっている。日付表示を取り囲むのは34個のダイヤモンド。ベゼルにあしらわれた58個のダイヤモンドとともに、ダイアルを華やかに彩る。
文字盤のプリーツ模様は、さながら布のドレープのような優雅さを演出する。この模様はパンタグラフの原理を応用した1904年製の機械を使い、職人によって刻まれている。エレガントなアラビア数字インデックスの書体は、このコレクションのために新規に考案されたものである。優しく丸みを帯びたリーフ針も、上品さを際立てている。
ダイアル中央と外周に施されたプリーツ模様は、職人の手作業によって施されている。ドレスのドレープのような装飾を加えることで、オートクチュールの世界観を表現した。
今作の目玉である18Kピンクゴールドのブレスレットは、中央に幅広のコマを配置した5連仕様となっている。ひとつのコマは短めに作られ、装着感に考慮されていることが分かる。同社の資料によるとこのブレスレットは“第二の肌のようになめらか”と表現されており、その自信のほどがうかがえる。
搭載されるムーブメントは、自動巻きのキャリバー1088だ。ローターには、同社のロゴにも使用されているマルタ十字をモチーフにした装飾が施されている。
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